来客の日に最も足りなくなるもの、それが氷です。飲み物や食べ物は買い足せますが、氷だけは当日には作れません。前日までの段取りがすべてを決めます。

01 必要量の目安

ハイボール1杯にグラス一杯分の氷、およそ150〜200gが必要です。一人が3杯飲むなら600g、4人なら2.4kg。ここにグラスを冷やす分と溶けるロスを見て、1.5倍の3.5kg程度を見込むと安心できます。

02 家庭の製氷能力を知る

一般的な冷蔵庫の自動製氷は、1日あたり1kg前後が目安です。つまり4人分を賄うには数日前から溜め始める必要がある。当日の朝に気づいても、もう間に合いません。

03 保存の段取り

数日かけて作った氷は、必ず密閉して保存します。裸のまま溜めると匂いを吸い、当日の一杯を台無しにする。ジッパー袋に小分けして、庫内の奥に置いておくのが確実です。

04 当日の運用

大きなボウルに氷を出し、トングを添えておくと配りやすくなります。ボウルの下に受け皿を敷けば、溶けた水でテーブルが濡れません。氷は消耗品として、惜しまず使える量を用意しておくのがもてなしの余裕につながります。

05 氷を切らさない安心感

氷が足りているという安心は、もてなす側の余裕になります。逆に途中で切れると、その瞬間から場の空気が慌ただしくなる。多めに用意しておくことは、当日の自分を助ける準備でもあります。

06 余った氷の使い道

余った氷は捨てずに密閉して保存すれば、翌週まで使えます。あるいは飲み物を冷やすバケツ用に回してもよい。用意しすぎて困ることは、氷に関してはほとんどありません。

07 氷にも物語を添える

「この氷、うちで一晩かけて作ったんです」——そのひとことで、同じ一杯の受け取られ方が変わります。手間をかけたことを軽く伝えるだけで、氷はもてなしの主役のひとつになります。