「チーズにはワイン」——この常識に、異議を唱えたいのがウイスキー好きです。実は、ウイスキーとチーズも素晴らしく合う。近年、海外のバーやチーズ専門店では「ウイスキー×チーズ」のペアリングが注目されています。ワインだけの特権ではない、この意外な相性の文化を解説します。
01 なぜチーズにウイスキーなのか
チーズとウイスキーが合う理由は、いくつかあります。①チーズの脂とコクが、ウイスキーのアルコールをまろやかにする。②発酵・熟成食品どうしの複雑さが響き合う。③チーズの塩気が、ウイスキーの甘みや香りを引き立てる。ワインの酸がチーズと合うのとは違う軸で、ウイスキーは「コクと甘みと香ばしさ」でチーズと調和する。特に、度数の高いウイスキーは濃厚なチーズにも負けない存在感がある。チーズの多様性(青カビ、白カビ、ハード、ウォッシュ)に応じて合わせるウイスキーを変えれば、無限のペアリングが楽しめます。
02 家で試す
ウイスキー×チーズは、家でも手軽に始められます。スーパーで数種類のチーズを買い、手持ちのウイスキーと合わせるだけ。ブルーチーズとシェリー系の組み合わせは特に劇的で、初めて試すと「こんなに合うのか」と驚くはず。ナッツやドライフルーツ、蜂蜜を添えれば、立派なチーズプレートに。飲み比べ会(専用記事)で数種のチーズと数種のウイスキーを用意すれば、組み合わせの実験が盛り上がる。ワインのチーズプレートは定番ですが、ウイスキーのチーズプレートはまだ新鮮——ちょっと通な家飲みとして、試す価値があります。
03 新しい定番として
ウイスキーとチーズのペアリングは、これからの家飲みの新しい定番になり得ます。ワインほど普及していないからこそ、開拓する楽しみがある。「このウイスキーにはこのチーズ」という自分の黄金ペアを見つける過程が面白い。そして、チーズは日持ちして常備しやすく、ウイスキーとの相性実験を気軽に繰り返せる。海外では既に確立しつつあるこの文化を、家で先取りする——チーズに合うのはワインだけ、という思い込みを、一皿のチーズと一杯のウイスキーで、心地よく裏切ってみてください。