バーテンダーは氷の専門家です。氷屋から仕入れるか、自分で仕込むか。どの酒にどの形の氷を合わせるか。毎晩、何十杯分もの氷をグラスに落としながら生きています。その専門家が自分の店のために選んだ製氷器が、実は「家庭用」だった——。今回話を聞いたのは、東北地方でバーを任されている現役バーテンダー、葉山さん(仮名・45歳)です。※本記事は、MALTICE販売元の株式会社Balloonが2026年7月に実施した導入店インタビューをもとに構成しています。発言は本人の言葉を、意味を変えない範囲で表記のみ整えて掲載しています。お名前はプライバシー保護のため仮名です。
01 東京のバーで出された、一杯のジントニック
葉山さんには忘れられない一杯があります。東京・五反田、用事のついでに立ち寄った隠れ家のようなオーセンティックバー。そこで頼んだジントニックに、透明な柱状の氷がすっと一本入っていました。「すごく美味しく感じたし、飲みやすかったし、気分も良かった。これで出されたら、多少高くても納得できるって思ったんです」。ジントニックはどこの店にもあるカクテルです。それが氷ひとつで「記憶に残る一杯」に変わった。「氷1つで、他の店とこれだけ差がつけられるのか、と」。カウンターの内側にいる人間として、見過ごせない体験でした。
02 自分の店の氷は、業務用製氷機の「ゴロゴロした氷」だった
葉山さんが任されている店は、地元では価格帯が高めのバーです。棚には日本の一流ウイスキーやスコッチが並んでいます。なのにグラスに入っているのは、業務用製氷機のゴロゴロした氷でした。「1,000円、2,000円いただく一杯を出すのに、氷だけがそのままだった。外の店であの氷を見てしまった以上、うちでやらないのは見過ごしだよねと」。まず自力で試しました。量販店で製氷の型を買い、浄水を入れ、店の冷凍庫で凍らせる。できることはできる。でも——「製造が日々ちまちまで、追っつかないんです。営業で使う数に、全然間に合わない」。氷屋から買う案もありましたが、発注・支払い・在庫のやり取りで手間が増えるだけ。「自分のところで解決できるものが欲しかった」
03 広告を見て、1週間で会社に導入を提案した
そこに流れてきたのがMALTICEの広告でした。「本当に欲しかったやつだったから。ニーズにちょうど合ってたんですよ」。知ってから発注まで1週間かかりませんでした。社長に「ちょっと見てほしいんですけど」と広告を見せ、会社の経費での導入が決定。2個セットの価格は、プロの目にどう映ったのか。「正直、もっと高いかと思ってた。2個であの価格なら安いと思いましたよ。氷を買い続けるより、自分の店で作れる。ランニングコストの話が一番刺さりました」
04 お客さんの声:「1杯目の氷のまま、2杯目が飲める」
店でこの氷を出し始めてから、お客さんの反応が変わりました。「味自体は正直分からない、というお客さんも多いです。でも『気持ちよく飲める』と言われます」。そしてプロならではの観察がこれです。「溶け出しが遅いから、いつもならウォーターになるようなハイボールが、薄まらない。1杯目を飲み終わっても、その氷のまま2杯目を飲めちゃうことがあるんです」。ウイスキーやオールドファッションを頼む常連には丸氷で出す。「そうすると『この店は分かってくれてる』って伝わるんですよね。喜ばれます」
05 「美味しい」は、味だけで決まらない。プロの結論
なぜ氷ひとつで一杯の満足度が変わるのか。葉山さんの答えは明快でした。「同じものを出しても、美味しいと言う人とまずいと言う人がいる。『美味しい』って、味の判定じゃないんですよ。美味しく感じさせるための、準備と場所と演出。その総合演出の結果なんです」「でかい透明な氷が入ってるだけで、何回見ても贅沢に思えてくる。手間をかけて作った一杯は、雑に飲めない。だから美味しい」。葉山さんはMALTICEを一言でこう表しました。「究極の贅沢。今日飲む7杯のうちの1杯に使う氷じゃなくて、『この1杯にかけるぞ』っていう一杯のための氷」。そして、こうも言っています。「大量にガブガブ飲むための氷ではないです。スピード優先の人には向かない。待てる人のための道具です」